仕事を選ぶ仕組みの要となっているのが、社内通貨「Will(ウィル)」を使った個人単位での貢献度の可視化だ。仕事をすると内容に応じた報酬がウィルで支払われ、仕事のために備品などを使えば使用料が取られる。ウィルの収入と支出から個人単位での利益を可視化し、業務での貢献度を客観的・定量的に把握する。 年収4500万円超の社員も ディスコでは原則、上司は部下に仕事を命じない。その代わり、業務に市場原理を持ち込んだ。例えば、各職場では必要な業務が提示され、従業員がウィルによる価格を示して業務を「入札」する。自分の成長につながると思えば従業員は安い価格でも引き受け、上司側が不可欠な業務と思えば高い価格を提示する。パートなども含めた直接雇用の従業員全員が対象で、本社部門だけでなく、開発や生産現場でも導入している。 業務の独占化も防ぐ。例えばシステム部門以外が社内システムを開発し、他の部門に提供してウィルを
