落としても壊れない丈夫な時計。 後に1億本以上を売り上げるG-SHOCKは、このたった1文がしたためられた提案書から生まれたのです。 「破り捨てられてもおかしくない提案書だった」と笑うのは、G-SHOCKの生みの親として知られる、カシオ計算機の伊部菊雄さんです。伊部さんが提案書を提出した当時、時計に「落としても壊れない仕組み」は存在しませんでした。独自の構造を生み出すまでに、1年以上の期間を費やします。「極限まで追い込まれ、何度もあきらめようと思った」と振り返りますが、投げ出さずに限界まで向き合ったことで、世界を巻き込む画期的な時計を生み出しました。 自身が生み出したものが自分の人生を変える、とはどのような経験で、伊部さんの仕事観に何をもたらしたのか。44年間、「時計」に情熱を傾けてきた伊部さんのヒストリーを伺います。 伊部菊雄さん:1952年生まれ、新潟県出身。1976年に上智大学理工学
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