あなたは1日何通、電子メールを受信しているだろうか。図1は、ある機械メーカーA社社員の平均的なメール受信状況だが、A社社員は平均して1日60通のメールを受け取っている。1通のメールを読むのに1分かけるとするとそれだけで合計1時間、返信する時間も入れればあっという間に2時間近くがメールの処理だけで消えてしまい、業務を行うどころではなくなってしまう。これがすべて重要なメールならよいのだが、実は60通のうち本当に自分あての社内メールは6通で、それ以外はほかの人あてに送られたメールのCC(カーボンコピー)や全社一斉同報メール、スケジューラが自動的送信したメールだという。 これでは本当に必要なメールはゴミメールに埋もれてしまい、見落とされる可能性が高い。こうして受信者はメールをきちんと読まなくなり、発信者はメールを送っても反応してくれないのでさらに確認メールを送る……。こうした「メール洪水」はA社に