KDDIの小野寺正代表取締役社長兼会長は12月20日、東京都内で2006年最後の定例会見を行った。2007年の携帯電話市場の見通しについて、「個人契約者の伸びが頭打ちする中で法人市場が活性化している。2006年と同程度の伸びが期待できるだろう」と述べた。 小野寺氏は、携帯電話各社の法人向けサービスメニューの拡充や情報機器などに搭載する通信モジュール契約が拡大している背景を踏まえ、「個人契約端末の業務利用は多いが、情報保護の観点からも望ましいものではない。適切な利用形態に改める企業が徐々に増えるだろう」と話す。 会見後の質問で小野寺氏は、法人市場規模の見解について「1人で複数端末を使い分けるユーザーもいて、個人契約数は間違いなく1億契約に届く。法人契約も同様に考えると、仮に国内の労働人口を6000万人とすれば、その6000万に近い数の潜在的な法人ニーズがあるだろう」と述べた。 NGNはNTT