ある大手ITサービス会社の人と、最近ニーズがホットな「仮想化」の話で盛り上がっていたら、その人が面白い話を教えてくれた。ユーザー企業はなぜ、仮想化に強い関心を持つのか。「そんなの分かりきったことじゃん」との声が聞こえそうだが、答えはちょっと違う。サーバーを入れる“容器”の方に主な要因があるというのだ。 サーバー資源を有効活用できる仮想化技術は、ユーザー企業内でのサーバーの増殖を食い止めるのに効果的と、誰しも思う。それはもちろん正しい。コスト削減にもつながるし、運用の手間・負荷の軽減にもなる・・・しかし、よく考えたら、こちらはどこまで正しいのか。 PCサーバーなら低価格化と高性能化が進んだから、お気楽に導入してもITコスト面でのインパクトは少ない。運用の大変さと言っても、1カ所で集中管理できるなら、多少増えてもそんなに問題はないはずだ。 「問題は入れ物」と冒頭の人は言う。つまりサーバールーム