9月の民主党代表選後、民主党の議員グループに異変がおきている。菅直人首相を支持した「勝ち組」の前原誠司外相のグループなどが勢力を拡大しているのに対して、負けた小沢一郎元代表を支援した小沢グループや鳩山由紀夫前首相グループは勢いを失っている。民主党は自民党の派閥とは違って、所属グループの掛け持ちも認められていたが、「ポスト菅」もにらみ、「勝ち馬」に乗る傾向は続きそうだ。 主流3派の中でも「わが世の春」を謳(おう)歌(か)しているのは前原グループ「凌(りょう)雲(うん)会」だ。 これまで前原グループは定例会もなく、緩やかな集まりだったが、10月14日から毎週木曜昼に会合を開くことを決めた。かつての自民党の大派閥ばりにカレーライスを食べながら意見交換するスタイルで、21日昼は参院議員会館の会議室に前原氏や仙谷由人官房長官、枝野幸男幹事長代理ら42人が集結した。しかも衆院の当選1回生が22人を占め