【北京=佐伯聡士】中国中央テレビは1日夜、報道番組「東方時空」で、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問したことに関する特集を放映し、「(日本の)民主党は政権を失う可能性がある」とする同テレビの馬暁霖特約評論員の論評を伝えた。 馬氏は「この件を通して、菅政権が外交の素人であることがさらに証明された。この1年余り、民主党政権は普天間基地のため米国との関係が行き詰まり、領土問題をめぐりアジアの隣国との関係が混乱した」と批判。また、「北方4島をめぐってロシアとの関係が徹底的に損なわれれば、すでに30%台に落ち込んだ支持率の回復は非常に難しくなる」「米国を怒らせ、アジアの国との関係が行き詰まった後、ロシアとの交渉の余地が失われた場合は、かつてないほど孤立し、民主党が早めに政権を失うことになる」などと指摘した。