東日本大震災による原子力発電所の停止などにより、今夏に向けての節電対策が求められている。しかし、単純な消灯や空調温度の設定変更といった“我慢”を強いる策だけでは、生産性の低下を招きかねない。 そこで期待されるのが、ITを使った“スマート節電”だ。震災時の安否確認や救援物資の配布などでITは大きく貢献できた。発電量不足を始め、エネルギー戦略そのものが見直される中、ITはもっと大きな貢献ができるのではないか。IT技術者は、エネルギー指向で物事を見つめ直し、新たな解を提示したい。 計画停電で電気の仕組みが色々分かった 3月11日の地震発生から1カ月半が過ぎた。今も余震が続き、被災した福島第一原子力発電所の問題も依然として予断を許さない。そうした中で改めて意識付けられたのが、我々の生活がいかに電力(エネルギー)に依存しているかだろう。節電対策として各所で照明や空調などが消されていることで、電気とい
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