低下は当たり前、「弱者」扱いイヤ 今年、地上デジタル放送への完全移行という大きな節目を迎えたテレビ。ネットの台頭などメディア状況が激変する中で、かつての“娯楽の王様”は今、どんな現状にあるのだろうか。テレビに関わりの深い人物に語ってもらう企画の初回は、人気放送作家の鈴木おさむさん(39)に、低下傾向が指摘される視聴率について伺った。 --テレビ視聴率の低下が話題になっています 本しかなかったところにラジオができ、映画が生まれ、テレビが生まれ-と娯楽の選択肢は増えるのが当たり前なので、まるでテレビが弱者になったかのようにたたかれるのはイヤですね。僕らは視聴率を信じてテレビ番組を作っていますが、そこには録画でドラマを見ているような、数字に表れない視聴者もいっぱいいます。ネットでニュースになることも結局、テレビのことが多い。視聴率の低下が「テレビ離れ」なのかどうかは、もっと冷静に見た方がよいと思