日本の農業が求めているのは自由であって、保護ではない。 世界の生活水準が向上している現在、質の高い日本の農産物が世界に打って出れば、農業におけるドイツ車の地位を占める事は間違いない。 そもそも、農業の実力は生産量で測るのが常識で,食習慣の変化で大幅に変わる食料自給率を持ち出して、日本農業の弱さを証明することには無理がある。 浅川芳裕氏はその著「日本は世界5位の農業大国」の中で「日本の農業生産額は約8兆円で、世界第5位と言うれっきとした農業大国であるにも拘らず、農水省は日本の農業は保護しないとつぶれると国民を洗脳するために統計をゆがめてきた」と述べている。 食料自給率の低下は、食習慣の変化に応じて下がると言う事は1960年代の農業白書で、農林省(当時)自らが予測していた事で、浅川氏の主張に農水省が反論出来ないのも当然である。 日本政府のいい加減な食料統計の歴史は古く、吉田茂の逸話に、こんなユ