銀座・数寄屋橋の交差点にソニービルが作られたのは1966年のこと。サンクンガーデンを提唱するなど都市と建物の関係に注目していた芦原義信氏の設計はフロアに段差をつけることで展示を細かく分けられる花びら構造を採用していた。 外壁にはめ込まれた2300個のテレビ用ブラウン管、1Fのパネルヒーティング、日本一速いエレベーター、カラフルな照明、音が鳴るステップ階段など、訪れるのが楽しみになる建物だった。熱帯性海水魚を集めた「Sony Aquarium」などは当初からの人気企画で、当時来場者は「1日平均2万人を超える大盛況ぶり」(ソニー資料より)だったという。 2017年から始まる解体工事を控えて、現在、「It’s a Sony展」が開催されている。歴代のソニー商品やエンタテイメント作品の展示による「パート1」は2017年2月12日まで、2018年夏にオープン予定の「銀座ソニーパーク」のコンセプト体験