うまく回るビジネスは、「深層にビジネスを底支えする要素、表層にはお金が回る、時代に合ったビジネスモデルがあり、かつそれら2層を繋ぐための中継層としての戦略や仕組みが備わっている」。これを3層構造と呼び、この構造を備えていることが「よい企業」「よい事業」の条件であるというのが、私の持論である。 3層のそれぞれの構成要素はビジネスの内容によって様々だが、深層には基盤技術や基本コンセプトなどがあり、表層にはビジネスモデル、中継層には表層と深層を繋ぐための戦略と仕組み(人事・評価システム、採用・教育制度、情報収集・分析機能などを含む)がある。中継層は、表層のビジネスモデルを時代に合わせて修正したり新たに生み出したりする役割も担っている。多くの場合、これらの連携がうまく回って表層のビジネスモデルを支えているのである。 表層を時代に合わせて常に見直す 深層部分についていえば、技術を立脚点とする企業はコ
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