■ アフガニスタンでNGOスタッフが殺害された一件は、まことに残念である。報道から垣間見る限りは、このスタッフは、「善意の日本人」を体現しているところがある。現地住民には、「日本人の善意」は明らかに伝わったはずである。だから、現地住民の手で葬儀が営まれることになったそうである。このスタッフにとっては、「男子の本懐」であろう。 しかも、このスタッフは、五年余り現地に溶け込んで活動していた「歴戦の勇者」である。大した知識も装備も持たずイラクに乗り込んで結局、何もしなかった過日の「自称、ボランティア」とは質的に異なる、そして、農業技術指導おいうのは、相応の「特殊技術」である。要するに、こういうNGOは、「外交官ができないことを手がけている」のであるl。 現在の日本は、何でも「国家」や「民族」という枠組に物事を収斂させて語る段階にある国家ではない。色々な人々の「さまざまな活動」が、全体として「日本