インフルエンザの感染者数が増加し、正式に「流行入り」したことが21日、国立感染症研究所(感染研)の調べで分かった。全国約5000カ所の定点医療機関からの報告数が、16日までの1週間で1施設当たり1・69人となり、流行開始の目安である1人を上回った。厚生労働省によると、過去10年で夏に流行入りしたことはない。 9日までの1週間で、1施設当たり0・99人まで増加していたことから、舛添要一厚生労働相も19日、「本格的な流行が始まったと考えていい」と事実上の流行入り宣言をしていた。 感染研によると、定点医療機関から16日までの1週間に報告された患者は7750人。他の医療機関も含めると全国では1週間に11万人が受診したとみられる。7月に入ってから6週連続で増加が続いている。 都道府県別では、沖縄県(29・60人)が最も多く、奈良県(2・96人)▽滋賀県(2・48人)▽福島県(2・45人)▽東京都(2