米国の反捕鯨団体シー・シェパード(SS)と南極海調査捕鯨船団の攻防が続いている。今月25日、SSは南極大陸に近い海域で、代表のポール・ワトソン容疑者(60)=傷害容疑などで国際手配中=が米映画スターウォーズの宇宙要塞(ようさい)「デス・スター」になぞられる船団の母船、日新丸を発見。ワトソン代表は「われわれはついに、この連続殺戮(さつりく)船を手中にした」として日新丸を追尾、「今後は、クジラを1匹も殺させない」と息巻いている。一方、SSの新抗議船ゴジラ号は22日、事実上の母港、オーストラリア南部ホバート港に帰港。補給をすませ、再び南極海に向け出港した。(佐々木正明) 25日、SSは、“戦果”を高らかにPRした。潤沢な資金力をもとに昨年購入した新ヘリコプターが、海面の氷を砕きながら航行する日新丸の姿を捉えた。すぐに第一報を公式HPに掲載し、世界中にいるSS支持者に知らせた。 「25日18時(現