手前味噌だが、2月26日に筆者による「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立」(星海社新書)という新書が発売された。 この本では、現在の不可思議な中国のインターネットが、どうやってできたのかを振り返り、書いている。中国のインターネットニュースを時系列で、ジャンル別で分けて起きた事実を書いていったので、未来予想については書いていない。 しかしながら、ここで本では書かなかった、中国がインターネットで目指すであろう事柄について予想していこうと思う。 中国の基本スタンスは「言論の封じ込め」 まず中国のインターネットといえば、ネット規制を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。今のところネット規制の目的は、簡単に言ってしまえば「反政府的な中国人の言論を封じ込める」ことにある。 そのために、サイバー万里の長城(Great FireWall、略称GFW)を作り、FacebookやTwit
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