近場では普通に見られるカミキリムシだ。今頃成虫が出てくる。子供の頃、カブトムシやクワガタは大好きだったが、カミキリにはあまり魅力を感じなかった。動きが激しくて捕まえにくいのと、大あごの大きい顔つきが怖いと思ったためだ。 体長3㎝ぐらい。触角は長く体長の1.5倍はある。全身が黒くて一定の間隔に縦横に並んだ白い斑点がある。これが「ゴマダラ」の名前の由来だ。青色の微細な毛のため全身が群青色に見える。接写するとなかなかきれいだ。 日本在来種。成虫は様々な樹種の葉や若い樹皮を食べる。幼虫(テッポウムシ)は枯れ木ではなく生木の材(ざい)の部分を食べトンネルを作って生活する。羽化すると樹皮を食い破って出てくる。 生木を食べるので所によっては害虫になる。よく似た外来種のツヤハゴマダラカミキリは果樹の大害虫で、駆除の対象になっている。ゴマダラとの違いは胸部に白斑が無いこと。