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カラスビシャク - 近場の博物誌
街中の植え込みから顔を出していた。小さくくすんだ緑色の植物で目立たないが、近づいて観察すると実に... 街中の植え込みから顔を出していた。小さくくすんだ緑色の植物で目立たないが、近づいて観察すると実にユニークな形をしている。葉は一本で大きさは10㎝ぐらい。3つの小葉からなる。尖筆で書かれたような葉脈が美しい。 花は細いラッパのような形(仏炎苞)で中にこん棒状の雄シベ雌シベが入っている。そこから細長いヒモ状のものを伸ばすのが特徴だ。この場所のものは特に長く15㎝ぐらいある。普通上向きだが長いせいか横に倒れている。同じサトイモ科のマムシグサやウラシマソウと同じパターンだ。 日本全国及び中国・朝鮮半島に分布するが、古くに日本に持ち込まれたものと考えられている。地中の塊茎やムカゴで増える。意外に強壮で、畑に入り込み困った雑草になっていることもある。