一連のパソコン(PC)遠隔操作事件で、幼稚園児襲撃の予告メールを送ったなどとして、4月に威力業務妨害容疑などで再逮捕された片山祐輔容疑者(30)が1日、勾留理由を開示する東京地裁の法廷で「まったく身に覚えがありません」と容疑を否認した。 小泉健介裁判官は「証拠隠滅や逃亡の恐れがある」と勾留理由を説明。弁護側は容疑について「(容疑者自身が)犯行に用いたとされるPCや犯行場所が特定されていない」として、逮捕は不当だと訴えた。 4月の逮捕は3度目。容疑は昨年8月、遠隔操作ウイルスに感染させた福岡市の男性のPCから、お茶の水女子大付属幼稚園(東京都文京区)に「園児を殺す」という内容のメールを送信した、などというもの。片山容疑者はすでに、別のPC遠隔操作事件で、ハイジャック防止法違反罪などで起訴されている。 関連リンク〈WEBRONZA〉完全否認、PC遠隔操作事件の行方(4/19)PC遠隔操作、