奄美の島唄を録音、販売している奄美市の「セントラル楽器」が、1日から米アップル社のインターネット音楽配信サイト「iTunes(アイチューンズ) Store(ストア)(iTS)」で販売を始めた。音楽販売がCDからネットに移行する中、すでに絶版になった音源もデジタル化し、海外からも島唄がダウンロードできるようになった。 奄美の島唄は、本土と同じ律音階でありながら、裏声を多用する独特の歌唱法が特徴だ。セントラル楽器は米軍政下の奄美で初めて島唄を録音して以来、60年以上、レコードやCD制作を手がける老舗。島内でも集落や唄者(うた・しゃ)によって違う唄を、これまでに約1千曲録音した。 1日から配信が始まったのは、奄美島唄界の大御所と言われる武下和平(かず・ひら)さんや坪山豊さんら4人の130曲。7日からは、メジャーデビュー前の元(はじめ)ちとせさんが高校生のころに録音した島唄や、1956(昭和3