中国には「マンダリン」、「普通話」と呼ばれる共通語のほかに、上海語や広東語など様々な方言がある。そうした方言の中には日本語に似ている方言もあるようだ。 中国の動画サイト・西瓜視頻でこのほど、チベット自治区出身の女性が「日本語とチベット語は似ている」と紹介する動画を配信した。 チベット語は、中国の少数民族のほか、ブータンや、インド・ネパールの一部の州でも使われているようだ。この女性は、故郷で話されているチベット語を友人に教えたところ「日本語に似ている」と言われたと紹介している。その友人は数字の発音がそっくりだと指摘したという。動画では1から10まで発音しているが、確かに「1から4」と、「9、10」の発音は日本語の発音とそっくりだ。 言語学上は、チベット語は「シナ・チベット語族」に含まれるので、日本語とは別の語族とされている。 それで、配信者の女性は発音が似ているように聞こえるだけで、実際には
レビュー 「バーリ・トゥード」とは「何でもあり」という意味の格闘技のジャンルだが、本書はまさに「バーリ・トゥード」な言語学の読み物である。要約者も言語学を学んだ者のはしくれで、本書の言葉を借りれば「言語学という魔境に迷い込んで指導教員という名の魔王から首の後ろあたりに『げんご』という焼き印を押されてしまった者」の一員である。 分厚い教科書で見たような堅苦しい理論が、プロレスラーがリング上を飛び回るがごとく、自由に軽快に展開されるのには脱帽した。「コピュラ文」「生成文法」「相互知識のパラドックス」など、一見とっつきにくそうな専門用語が登場するものの、それが身近な例やエピソードとともに平易な言葉で説明されるので、言語学初心者にもわかりやすい。何なら用語は読み飛ばしても理解できる(!)ほどだ。普段何気なく使っている言葉を改めて考え直す機会となるだろう。 「抱腹絶倒必至」との触れ込みだが、広告に偽
当時の技術では、信号を青くしようとすると光が暗くなってしまうため、そもそも青にはできなかったといわれている(写真はイメージです) 思わず誰かにLINEしたくなる! 知って楽しい、おもしろ雑学を2つ紹介。今回は、なぜ緑色に見える信号を「青信号」と呼ぶのかと、かに缶の中に白い紙が入っている理由ついて。 ■新聞記事などが『青』と報道 【Q】信号機の青は緑色に見えるのになぜ「青信号」というの? 【A】当時の新聞で「青信号」と報じられたからです。 信号機の青信号は、実際は青色ではなく緑色だが、どうして青信号というのか。 埼玉大学理工学研究科の栗木一郎教授によると、「1930年に日本で初めて信号機が設置されたときの法令では『緑信号』と書かれていました。しかし、信号機の設置を紹介した当時の新聞記事などが『青』と報道し、青信号という呼び方が広まりました。青と緑は、明確には使い分けられず、混同されることがよ
中国のポータルサイト・百度に6日、日本に関する雑学の知識を紹介する記事が掲載された。その中で、日本の「コーヒー」の漢字が中国語と異なる理由が紹介されている。 日本で「コーヒー」を漢字で書くと「珈琲」となるが、中国語では「珈琲」の王偏が口偏になる。口にする飲み物、という点から考えれば中国語表記の口偏の方がより適切な気もするが、記事は江戸時代から王偏の「珈琲」が用いられており、そこにはちゃんとした理由があるのだと伝えた。 そして、コーヒーは江戸時代の18世紀にオランダ人によって日本に持ち込まれたものであり、「珈琲」という字を当てたのは現在の岡山県にあった津山藩の藩医であ、オランダ学術研究者だった宇田川榕庵であると紹介。宇田川はコーヒーの飲み物ではなく、赤い果実が女性のかんざしを想起させると考え、「玉をたれ下げた髪飾り」を指す「珈」と、「玉を連ねた飾り」を意味する「琲」の二文字を組み合わせて「珈
「バキバキ」と聞いて、どんな意味を思い浮かべるだろうか? さまざまな辞書を引いてみると、おおまかに(1)連続して折れたりする様子(2)身体がこわばる様子 の2種類の意味があるとされている。 しかし最近、わりと何にでも「バキバキ」と付けているようなのだ。 この説を裏付けるためにTwitterを調べてみると、 「バキバキに踊る」「バキバキに鮮度が良い」「目がバキバキ」「心がバキバキ」「バキバキのメイク」「バキバキかっこいい」 など、明らかに辞書に書かれている意味と違う使い方をしているものばかり。ついにはサントリーから、「バキバキ強刺激。」というキャッチコピーのついた強炭酸水が発売される。 しかし、なんとなくニュアンスが伝わってくるものがあるのも事実。 そもそも、「バキバキ」とは日本語的にどういう性質を持つ言葉で、語源は何なのだろうか? また、いつから使われているのだろうか? 国語学者の金田一秀
日本人と中国人は見た目が似ているためか、間違えられたという笑い話は尽きない。西洋人には特に見分けが付きにくいようで、海外で日本人のイメージが高いのを利用して、自らを「日本人だ」と主張する中国人もいるようだ。 中国のQ&Aサイトの知乎でこのほど、「日本人と間違えられた体験」について議論するスレッドが立てられた。 日本や欧米で、または、中国国内でも「日本人に間違えられた」という中国人は多いようで、様々な体験談が寄せられている。多くの中国人ユーザーが「自分がどれだけ日本人に似ているか」を伝えるために、わざわざ自分の写真を掲示板にアップしていた。 日本に来て数年になるというある人は、「日本人に似ていると言われるのは、『品が良い』と言われているようなもの」と伝えている。学生時代と、来日直後、近影と数枚の写真を張り出し、自分で改めて比べてみると「服の選び方が変わった」と感じているそうだ。本人は気付いて
最近ではメールやSNSなどで絵文字を使う人が多いが、顔文字もまだまだ健在で両方を使い分けている人も多いだろう。しかし、同じ顔文字でも日本と欧米とでは少し異なっている。 中国メディアの網易はこのほど、「なぜ日本人の使う顔文字は欧米と違うのか」と題する記事を掲載し、この理由について考察している。 中国では最近は特に絵文字の方がよく使われており、メールやSNSで顔文字を見ることは少なくなったが、これまでは欧米式と日本式の顔文字の両方が使われてきた。中国版ニコニコ動画とも言われる動画上にコメントが流れる動画サイト・ビリビリ動画では、今でも日本式の顔文字が多用されている。 また、中国オリジナルの顔文字もあって、「囧」という漢字はもともと「ジョン」と発音し、「明かり」などを意味する文字だったが、うなだれた様子を意味する中国式顔文字として愛用されるようになった。 使われる絵文字や顔文字は国や文化圏によっ
「長泉なめり」「てだこ浦西」「阿仁マタギ」など、鉄道の駅名には「それ何?」と思ってしまうひらがなやカタカナが混ざっているものがあります。どういう意味で、なぜその名が付けられたのか、それぞれに納得の理由がありました。 誰でも読めるようひらがな表記 日本の鉄道駅名は、その駅が立地する地名、付近の施設名などに由来することが大半です。表記は多くが漢字のみですが、中には漢字とひらがな、時にはカタカナが混ざっていて、知らない限り一見では意味がつかめない駅名もあるでしょう。そのような不思議な駅名を取り上げてみます。 長泉なめり 静岡県長泉町のJR御殿場線の駅には、「長泉なめり」という駅があります。「長泉」は町名ですが、では「なめり」とは何なのでしょうか。 実は「なめり」も地名です。 漢字で「納米里」と表記します。これは、同地の地表が溶岩台地の上にありながら滑らかだったことに由来します。ちなみに付近にある
レビュー 「社会性の障害」を抱えているとされる自閉スペクトラム症(ASD)は、特徴的な話し方をすることで知られている。臨床発達心理士であり、大学で教鞭をとってきた教育の専門家である著者は、そのことを長年「当たり前」に感じていた。 ある日、臨床心理士である妻が「自閉症児は津軽弁を話さない」と言い出したときも、最初は「ASDの特徴的な話し方がそう感じさせるだけだろう」と考えていた。しかし、「間違った噂は正さねば」と、正式に調査に乗り出すことになる。本書は「自閉症児は津軽弁を話さない」から始まった研究活動の一部始終を追っている。一つの謎を検証しようと調査したら、また新たな謎が出現する――。まるで謎解きミステリーのようでもある本書は、研究というものの大変さと面白さを垣間見せてくれる。 本書のトピックは「自閉症児が方言を話さないという印象」の問題から「方言の機能・役割」へと進み、最終的には「ことばの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く