登別、芦別、紋別など、北海道に「別」のつく地名が多いのはなぜなのでしょうか。今回の無料メルマガ『安曇野(あづみの)通信』では、数々の文献にあたりつつその謎を紐解きながら、先住民族・アイヌの人々の自然観についても詳しく紹介しています。 北海道に多い「○○別」という地名 北海道には、「○○別」という地名が実に多い。地図帳を開いて見ればすぐわかるが、すなわち登別、紋別、江別、芦別、士別など。地名好きの私、前から気になっていた。以前、といっても随分前のことだから、ネットといってもまだインターネットが普及する前のパソコン通信、PC-VAN(NEC/BIGLOBEのパソコン通信ネットワーク)に以前私が出入りしていた掲示版に、帯広の北東に位置する本別の方がいたので、その由来などを尋ねたことがあった。 結局その人からはレスは返ってこなかったが、市立図書館で『地名アイヌ語小辞典』という小さな薄い本が目に入っ