先日娯楽の核という概念を紹介しましたが、今回はそれを用いてゲームとしてのTRPGを解析したいと思います。基本的には高橋志臣さんの提唱するイマジナリィ・ボードのレビューとなっていますのでご了承ください。 娯楽の核による分析の利点 これまでゲームの評価にはあまり客観性のない”ゲーム性”という言葉が使われ、それが”おもしろさ”に直結しているという根拠の薄い論理展開が用いられてきました。 最近序論:ゲームとは何か コスティキャンのゲーム論を越えて - 未来私考で提案された概念は、これまでのゲーム評価法を一歩越えたものになるのではないかと期待しています。ここではゲームを娯楽の核(=素朴な楽しさがあるなんらかの行為)にそれを飽きにくくしたり、奥深くする要素(=いわゆるゲーム性のことだと思う)を加えたものだというモデルでゲームを評価します。 この結果、面白いかつまらないかとゲーム性を分離して考えることが