宇宙ごみを漁網で一網打尽 広島の老舗とJAXA開発中 人工衛星の残骸など、地球の周りに増え続けて問題化している宇宙ごみに、長さ数キロの網をつけて大気圏に突入させ、燃やしてしまおうという試みが、広島県の老舗漁網メーカーと、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の間で進められている。 昨年創業100周年を迎えた日東製網がJAXAと共同開発中の宇宙ごみ除去システム まず、金属で編んだ長さ数キロの導電性テザーと呼ばれる細長い網を捕獲衛星に積み、ロケットで打ち上げる。軌道に乗った後、衛星のロボットアームを使って宇宙ごみに網を取りつけ、アームの先端を切り離す。 網は地球のまわりを周回することによって電気を帯びる。これが地球の磁場と影響し合って、徐々に高度を下げさせる力となり、大気圏にごみごと再突入して、最終的に燃え尽きるという仕組み。ごみを移動させるのに、燃料が不要というメリットもある。 日東製網は創業15