タイはアジア有数の国際都市といわれており、首都・バンコクの中心部には東京以上に進歩した高層ビルが立ち並ぶ。しかし、そんな美しく進歩した街の裏側には多くの低所得層がおり、1日100円にも満たない生活費で生活している人たちがいる。 そんな人たちのなかには、鉄道の線路の上で生活している人たちがいる。線路わきにバラックの家があるものの、どう考えても裕福とはいえない生活である。大人たちは線路を歩いて商売をしたり移動をし、子どもたちは線路の上で遊んでいる。猫や犬たちも線路の上でくつろいだり昼寝をしている。もちろん、線路には列車が走っている。 日常的に使われている線路なので、1日に何回もこの “生活区” を列車が通り抜ける。そのたびに住民や動物は線路から避けて、列車にひかれない位置に移動している。 列車が近くに来ると、付近にある踏み切りが鳴りだすので、ひかれる事はめったにないという。普通の人たちよりも列