7日朝、三重県菰野町の御在所岳山頂付近から、白山や乗鞍岳の上部が雪の壁のように見える珍しい現象が観測された。津地方気象台によると、下層の大気が冷たく上層が暖かい時に光が屈折して生じる「上位蜃気楼(しんきろう)」で、雪山が伸びて壁状に見えたとみられる。 光の屈折で冠雪部が伸び上がったように見える白山(7日午前9時51分、三重県菰野町の御在所岳山上公園で)=尾賀聡撮影 御在所ロープウエイの森豊専務(61)はスタッフが撮影した写真で確認したといい、「40年以上勤めているが、見たことがない」と興奮気味に話した。 気象庁によると、7日は東海地方でも今冬一番の冷え込みとなり、岐阜県高山市荘川町六厩(むまや)(標高1015メートル)で氷点下19・3度、岐阜市で氷点下2・9度、名古屋市千種区で氷点下2・2度、津市で氷点下0・3度を観測するなど愛知、岐阜、三重3県の全47地点中40地点で今季最低気温を記録し