◇ 今年も受験の季節がやってきた。 人間の、ではない。国立情報学研究所が中心となって進めているプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」で開発している人工知能「東ロボくん」である。今年は、全国約44万人の高校3年生が受験した「進研6月マーク模試」に挑んだ。東ロボくんがセンター試験を想定した模試に挑戦するのは今年が3度目だが、初めて世界史Bと数学(ⅠA、ⅡB)の3科目で偏差値60を大きく超えた。受験した8科目の総合得点は511点(950点中)、偏差値は57・8に達した。昨年の総得点は386点なので、125点の伸びである。33の国公立大学にも合格可能性80%以上の判定を受け、有名私立大学の合格圏内にも入った。 今年大きく点数を伸ばした数学と世界史では、それぞれ大学院生と企業の活躍が目立った。しばしば基礎研究からビジネスまでは30年程度の時間を要すると言われる。しかし、今回の東ロボくんの成長ぶりは
![「東ロボくん」研究の教授コメント 「人間、頑張れ!」:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a712b8fc2d26c0032b4dbf88f6c288006d53a141/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20151114002200_comm.jpg)