ゲーム業界の経営陣にとって、いま一番頭の痛い問題は、不況でも任天堂の失速でもなく、コピー問題だ。業界にとって、「一番儲かるハード」とは、「一番コピー率が低いハード」ということになりそうなのだ。 ゲーム業界では、マイクロソフトが開発中のコントローラーを使用しない新技術「プロジェクトナタル」など、次世代技術に対する期待感が高まっている。だが、それ以上に注目されているのは、どのメーカーが一番コピーしにくいハードを出すか、ということだ。 任天堂の失速の要因として引き合いに出されているのは、第4のハードと言われるアップル「iPhone」の好調。 実際、iPhone向けのゲームコンテンツは破竹の勢いでダウンロード数を伸ばしている。 ところがコピーに関してもiPhoneは大人気で、10月に配信を開始したあるゲームは、世界中のコピー率が90%を超えているという。正規版で遊んでいるユーザーは10人に1人しか