さまざまなジャンルで活躍する著名人たちに、お気に入りの一冊をご紹介いただく連載「私の愛読書」。今回は『岡村靖幸のカモンエブリバディ』(双葉社)発売に合わせ、岡村靖幸さんにご登場いただいた。 本書は、岡村さんがゲストを招いて、俳句やラップ、コント、歴史、ポエトリーリーディングなどを学ぶNHKのラジオ番組が書籍化されたものだ。 紹介してくださった愛読書は、ラジオスタッフからも「人間が好き」と評される岡村さんらしい、人間の心のうちを描いたものだった。 (取材・文=金沢俊吾 撮影=booro) SF小説にハマった中高生時代 ──岡村さんの愛読書を教えてください。 岡村靖幸:筒井康隆さんの『家族八景』です。中高生の頃、SF小説が大好きで、星新一さんや筒井康隆さんを読み倒しました。筒井康隆さんだと『時をかける少女』『俗物図鑑』『狂気の沙汰も金次第』『俺に関する噂』『笑うな』『富豪刑事』。どれも大好きで