「十年に一人の大物次官」=親小沢、自民復権後は不遇−斎藤次郎氏・郵政社長人事 「十年に一人の大物次官」=親小沢、自民復権後は不遇−斎藤次郎氏・郵政社長人事 日本郵政社長に起用される斎藤次郎氏は、1993年の大蔵省(現財務省)次官就任の際、「十年に一人の大物」ともてはやされた。退官後の不遇から、今回表舞台に躍り出た背景には、小沢一郎民主党幹事長との親密な関係が取りざたされる。 次官当時、自民党が政界再編により下野し、細川政権が成立。だが、小沢一郎氏と連携してぶち上げた国民福祉税構想が連立内部で反発を浴び、自民・社会・さきがけ連立による自民復権への導火線に火を付けた。自民党の斎藤氏への反目は強烈で、天下りなどで徹底した冷遇が続いた。 入省同期の土田正顕元国税庁長官との次官レースを制して「大物次官」ともてはやされたのは、人事を通して省内で「斎藤組」と呼ばれた強力な人脈をつくり、「子飼い」を操