[rakuten:book:12051994:detail] 平松伸二の新刊「外道坊」でとにかく脱力してしまった。今日はマンガ評。 平松伸二といえば、団塊ジュニア世代を震え上がらせた情念と暴力のマンガ家であった。そのノリは往年のタイガー・ジェット・シンやブロディのような「ひたすらおっかないマンガを描く人」として泣く子も黙る存在であった。 物語は馬鹿でもわかる勧善懲悪。「ものすごい悪いやつらをひたすら処刑!!」とブラッカイマーやジョエル・シルバーもひれ伏すハイパーコンセプト。「この、ド外道〜!」と叫ばせてマグナムで悪人を吹っ飛ばすドーベルマン刑事や「地獄に堕ちろ〜」と自転車のスポークで悪党の首を貫く「ブラックエンジェルス」を子どもの頃は震えながら読んだものだ。 真骨頂はとにかく悪党の鬼畜描写にあった。いつも本当にブレーキのない悪党ばかりが登場していたものだった。善良そうなカップルが登場すれば
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