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ブックマーク / essa.hatenablog.com (61)

  • サマータイム対応を0円でやるたった一つの方法 - アンカテ

    それは、実施日の10年前に告知すること。そうすれば、0円は言いすぎだとしても現実的なコストで問題なく対応できるよ。 自分にとってこれは、「明日から電卓の+キーで引き算をして−キーで足し算をすることに決めた」みたいな話に聞こえる。 誰がうれしいのかちっともわからないけど、「明日から」というところを「10年後から」にしてもらえば、何の困難もない。+と-のキートップの刻印を逆にすればいいだけで、電卓の設計には何の変更もいらない。キーの配置を変えてはいけないと言われたなら、中の配線を二箇所変えるだけ。「電卓の+キーと-キーを逆にすることは不可能である」なんて言う人は誰もいないと思う。 しかし、「明日から」と言われたら、今、あちこちにある電卓はどうするの? 付箋紙をキートップのサイズに切り抜いて、日全国の家庭やオフィスで、明日の朝一番にそれを貼りつけて、「+」「-」という字を手書きすればいいだろう

    サマータイム対応を0円でやるたった一つの方法 - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2018/08/13
    面白い。こういう考え方しないと、システムを作るとか、保守するとか、できないよなぁ。
  • アメフト問題の中に無形のコモンズを巡る葛藤を見る - アンカテ

    日大の危険タックル問題は、ネット中立性の問題と似た構図の、コモンズを巡る立場の違いからくる対立が深層にあるような気がする。 内田監督と宮川選手の意識の乖離と呼ばれているものは、ルールというものを無形のコモンズととらえるか、当事者間のネゴシエーションととらえるかの違いだと思う。あるいは、コモンズと自分の利害をゼロサムゲームと見るか、自分が依拠しているコモンズを維持、発展させていくことにこそ自分の利益の基盤があると考えるかの違い。 そもそも、アメリカンフットボールのようなコンタクトスポーツで思いきりぶつかれるのは、相手に対して「ここまではやるかもしれないがこれ以上はやらないだろう」という信頼があるからだ。それは単なるルールの条文ではなくて、ダイナミックに変化する試合の中のさまざまなシチュエーションを通して、「こういう場面ではこれくらいはOKだけどこれはありえない」という暗黙の合意があるというこ

    アメフト問題の中に無形のコモンズを巡る葛藤を見る - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2018/06/02
    “全ての個人と組織は常にコモンズに対して一貫した言葉を持てるようにしないといけない。それができて、コモンズの維持発展に貢献できる人間こそが、「大人」と呼ばれるべきだろう”
  • 原発 放射能は ジワジワやってくる - アンカテ

    原子爆弾は爆薬ではない 原発の放射能は「ドカーン」と来ることはなくて「ジワジワ」来ます。安全厨にも危険厨にもここを勘違いしている人が非常に多い。 放射能を爆薬の超強力なやつと思ってるんですね。それが一番の間違い。これをなるべく簡単な言葉で説明してみます。 爆薬っていうのは、反応を止めることも加速することもできる。放射能はそれができない、超マイペースなんです。 たとえば地雷なら、分解するか爆破してしまえばいい。分解が反応を止めることで、爆破が反応を加速することです。放射能は(正確には放射性物質は)、そういう意味で、止めることも加速して無効化することもできません。常にマイペースでジワジワ熱を出し続ける。 この熱を止めることができるという話はドラエモンレベルのSFになります。当に止められたらアインシュタイン10人分くらいの天才。放射能はそれくらい定評のあるマイペース。 「外で何が起きても一定の

    原発 放射能は ジワジワやってくる - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2013/09/03
    こういう説明を繰り返ししないと、原発がどういうものなのか忘れちまう人らがいるわけで。どういうことが今後起きるか、冷やすしかない状況に至った時に想像ついたにね。なに目をつぶってるのやら
  • 東電を責めるな! - アンカテ

    結局、事故を起こした原発の処理は、完全試合を要求されたピッチャーのようなものだ。一つのミスも許されない。普通「一つのミスも許されない」という言葉は、一つや二つのミスが許される場面で使われるが、この場合は文字通り、一つのミスも許されない。 確かに、報道されている内容はお粗末な話ばかりだ。だがこれが、「限りあるリソースを燃料の冷却処理に優先して割りあてる」という決断の結果であったなら、少なくともその決断自体は正しい決断で責めるべきではないと思う。事故起こした1号機から3号機の炉内と、核燃料プールの冷却が止まることは、タンクからの漏出よりはるかに大きい問題を起こす。 もし、最初から「燃料棒の外に出た燃料を○○年間冷却する施設を作れ」と明確な要件を与えてあれば、立地からひとつひとつの部品から材料から全部吟味して、何十年も人が近づけない燃料を冷却し続けるプラントを作ることはできるかもしれない。 しか

    東電を責めるな! - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2013/08/26
    倒産させた方が良かったんじゃねと思う。
  • 東京電力社員らしき人?が 福島1原発の 絶望的な状況を本音で語る - アンカテ

    2ちゃんねるのニュース速報プラス板に、東京電力社員らしき人が福島第一の状況について書きこんでいます。 http://hissi.org/read.php/newsplus/20130825/UGZ6VDIzL0Uw.html http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1377393652/ 全体的に責任逃れに終始していて、不快に感じる人が多いと思いますが、気になる点は、 現場の作業の実態を知る立場にあり 状況をかなり悲観的に見ている ようです。 一部を抜粋します。 353 :名無しさん@13周年:2013/08/25(日) 12:18:49.77 ID:PfzT23/E0 あのさ東電東電っていうけど、とっくにバンザイしてたの覚えてないの? そのあと両手を切断されてバンザイ出来なくされて渋々作業してるのに 361 :名無しさん@13周年:20

    東京電力社員らしき人?が 福島1原発の 絶望的な状況を本音で語る - アンカテ
  • 非常用発電機を移設しなかったのは単純で明白な重過失 - アンカテ

    大規模なプラントは多くの機能が相互に複雑にからみあっているものだ。だから、包括的、システム的な観点が重要で、一箇所だけに注目してモノを言ってもたいてい的外れになる。また、理論と実際は違うので、長い経験で蓄積された工学的な視点がないと、その分野の専門家であっても適切な批判はできないものだと思う。 しかし、原発の冷却機能が停止した時の挙動は、例外的に単純だ。 使用済み燃料が発する崩壊熱の熱量は、原子核の反応なので、攪乱要素がほとんどなく相当な精度で事前に予測できる。つまり、全電源遮断から何分でメルトダウンするかは、難しいことをあれこれ考える必要がなく、単純な方程式で確実に予想できることだ。 ということは、原発の発電機が止まるというのは、直感に反して大変な事態であり、これにかかわる問題は、他の何を置いても早急に対処すべきことである。 福島第一は、地震や津波がないアメリカの設計を流用したので、非常

    非常用発電機を移設しなかったのは単純で明白な重過失 - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2012/11/28
    も少し資料を読んでみると、現状の技術ではとても無理な条件が揃った土地に平気で建設して、それを幸運を頼りに40年ぐらい運用してきたってのがわかるかと。原発、日本では無理だと思います。
  • 原発稼動するしないではなくて事故の責任明確化を争点にしてほしい - アンカテ

    中毒でも責任者は処罰されるんだから、原発事故の責任を取る人がいないのはおかしい。 責任を取らなくていいならやることを変えられるとは思えないので、それを前提にするなら、現実的な比較は、脱原発か次の原発事故かどちらを選択するのかという話だと思う。 どちらにしても経済は滅茶苦茶になるが、事故で滅茶苦茶になるのは経済だけではないので、その比較なら脱原発の方がまだマシだと思う。 私は、3.11後しばらくは、「自分は数年後餓死するのかもしれない」と考えていた。原発を止めたら経済が破綻して、自分の仕事はなくなり、文字通りえなくなるかもしれないと思った。それでも原発は止めるしかないだろうと思った。議論するまでもなくやがてそうなると思っていたが、幸か不幸か、その予想ははずれた。自分が普通と思うことが、世の中からとんでもなくズレていた、ということは何度も経験があるが、今回は特にそれを痛切に感じた。 しかし

    原発稼動するしないではなくて事故の責任明確化を争点にしてほしい - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2012/11/28
    責任者として名指しされると、死んでお詫びで終了って感じがするなぁ。これまでの過ちを認めて、再発を防ぐみたいな雰囲気があれば、原子力村とか嗤われていないんじゃないか。
  • 異端エリート層を育てる「異端中間層」の厚み - アンカテ

    私が、いじめがなくても学校からもう逃げ出した方がいいというエントリで一番言いたかったことは、「人と同じ道を歩む」ことに与えられてきた暗黙のインセンティブを意識しよう、ということです。 図にするとこんな感じです。 大量生産の製造業が経済の推進力で、それが社会のパラダイムを支配していた時代には、この「正統派中間層」を手厚く支援して、そこに周辺の人を引きこむことは正しい戦略です。 この丸から大きくはずれた人は余分な苦労を強いられますが、日全体の経済力が向上すれば、その恩恵が回ってくる側面もありますから、国の政策としては間違ってなかったと言えるでしょう。 問題なのは、これが意識的、明示的に国策として行なわれたのではなく、たまたま国民性と経済のニーズが一致したことで、誰もが意識しないうちになんとなく、自然にそうなったということです。無意識的に行なわれたので、かえってその分だけ強力に推進されたのかも

    異端エリート層を育てる「異端中間層」の厚み - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2012/08/30
    異端な考えを許容し、個々の伸びしろを大切にする教育システムってのは、学力向上やしつけのいきとどいた子どもらを望む親の要望と相反する気がするな。まずは親や教師の意識を変えてかないと。
  • いじめがなくても学校からもう逃げ出した方がいい - アンカテ

    「サラリーマンになる」ということは、これまで一番平凡で無難な夢でした。しかし、これからは、才能に恵まれて野心的で相当な努力も苦にしない、ごく例外的な人だけがめざす道になるでしょう。 これまでは、「平凡な人は人並みになることを目指し、人並みであることで仕事をつかめ」「非凡な何かを持つ人は、人と違う独自の道を追求してもよい」と言われてきました。 これからは逆になるでしょう。つまり「非凡な才能に恵まれた人は、人と同じ道を歩むことを目指して努力してみるのもいいだろう」「平凡な人は人と違う自分だけのもので勝負しろ」 これは、とんでもなく冷酷な厳しいメッセージに感じる人が多いでしょう。それは、人と同じ道を歩むのは簡単で、人と違う道を行くのは困難なことだと思うからです。それはある意味では当たっていますが、実は大きな勘違いです。 どういうことかと言うと、「人と同じ道を歩む」ことは学校で教えてくれるから簡単

    いじめがなくても学校からもう逃げ出した方がいい - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2012/08/20
    学校以外の選択肢があるならなんだが。/学校は大変効率のいいシステムなんだよね、これでも。
  • 原発とネズミ講の共通点 - アンカテ

    それは、「トータルの収支計算」をさせないで、「目の前の収支だけに目を向けさせる」ということです。 ネズミ講は会員全員が儲かると言うけど、トータルで収支を計算したら、得する人がいる分だけ、そのお金を差し出して損をする人がいるはずなのです。しかし、そういうことを考えていはいけないと言います。「そんなことより今あなたは儲けている。そのことが大事だ」 原発は、使用済み燃料の最終的な処置について説明しない。放射性物質の収支の計算は簡単で、地球上では半減期以外に減る要素がないわけだから、どんどんたまっていくしかないんだけど、それについて考えさせないようにします。「そんなことより今あなたの使う電気が足らない。そのことが大事だ」 目の前の収支について考えることが優先で、トータルの計算は後回し。もしくは、他のどこかで誰かが考えているからよいと言います。 でも、使用済み燃料の処置は、「確実に閉じこめる」という

    原発とネズミ講の共通点 - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2012/05/22
    放射性廃棄物プラス核燃料サイクルの件が詰んでて、トイレのないマンション状態ってのは、20年以上前から反原発の人たちは指摘していたんだが……延々見ないふりしてきたんだよね。
  • 人類はまだ原子力を手に入れてない! - アンカテ

    原子力発電について、さまざまな人がいろいろなことを言っているが、いくら聞いてもどこか納得できない人が多いのではないだろうか。 それは当然である。なぜなら、原子力について一番大事なことを、誰もまだ言ってないからだ。 原子力に関する一番重要な事実は「人類はまだ原子力というものを手にしてない」ということだ。 人類は、原子力がどういうものかは理論的にはほぼ理解している。しかし、それを技術として自由に使える段階に来ていない。だから、原子力については、夢物語としてはいろいろなことが言えるが、確実な検証可能なことは何も言えない。 原子力とは、原子核を組み換えて、エネルギーを取り出すとことだ。人類の技術はこれをできる段階に達してない。 人類は物質に対して、いろいろな加工、変換を行ってきたが、そのほとんどが、分子の組み換えである。分子の組み換えにおいて、その前後で、原子核(素粒子)は変化しない。 我々の身の

    人類はまだ原子力を手に入れてない! - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2012/04/29
    原子力を発電に使って50年以上、根本的な、廃棄物をどうするかって技術すら開発できたとは言えないで、どんどん運用していたことがいいとは思えないんだが。あとから技術は追いついてくれなかったね。
  • 日本教と原子力問題 - アンカテ

    原子力問題の中核には日教という問題があると思う。 山七平の「空気」 阿部謹也の「世間」 河合隼雄の「中空構造」 岸田秀の「内的自己と外的自己の乖離」 井沢元彦の「言霊」 この人たちをはじめ、多くの人が日人の精神構造とそこから来る社会の構造に、何か独特の要素があることを指摘してきた。このエントリでは、それらを総称して「日教問題」と呼びたい。 この日教問題がある為に、他の国や他の社会と比較して、日人は以下のことが苦手になる。 自由闊達な議論 危機的状況でのトップダウンの意思決定 科学的な論理に基く客観的な状況判断 原子力のような巨大技術を扱う時に、これが深刻な問題となる。 そして、一番まずいのが、こういう日独特の社会構造を分析することを拒む構造が日教問題そのものの中に、深く埋めこまれていること。 それを象徴するのが、マル激の小出裕章さんへの次のインタビューだ。 この中で小出さん

    日本教と原子力問題 - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2012/03/09
    メモとして。
  • 自分と違う決断をした人に敬意を持てるようになれたらいいな - アンカテ

    近所に住む友人が放射能が怖くて引っ越して行って、自分はここにそのまま残り、その友人と20年後に再開したとする。 その時、自分や家族に何の健康被害も無ければこちらの勝ちで、私はニヤニヤしながら彼を見下して「あの時は大変だったでしょう」とか言うだろう。 自分や家族の誰かが病気になっていたらこちらの負けで、その負けを繕うための言い訳をあれこれ考えるだろう。 どちらになったとしても悲しいことだ。 道は違ったとしても、お互い一生懸命考え迷いに迷った上での決断なのだから、「あの時は大変だった、でもお互いよく頑張ったね」と素直に再開を祝いたい。 違う道を選んだ人にも敬意を持てる、そういう人間に私はなりたい。 今の自分にはやせがまんして口先だけで何か言う自分しか想像できない。でも、なんとかして、どちらのケースでも自分と友人を共に肯定できるようになりたい。 彼が引っ越して行くことで、私の放射能に対する恐怖は

    自分と違う決断をした人に敬意を持てるようになれたらいいな - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2011/10/25
    「確認すべきことは、自分がその時点でベストを尽くしたかどうかである」
  • 神話的自傷行為の当事者としての原発問題 - アンカテ

    原発に関する議論はこうなりがちだ。 A: 常識的に考えて原発はダメだろ B: いや常識的に考えて原発でいくしかないだろ A: そりゃおまえの常識がおかしい B: いや、おまえの常識の方が常識じゃない 議論の座標軸を共有できない人と議論しなくてはいけなくなるのが現代なのだが、特にこの問題はそれが顕著に現れてくると思う。 何が常識であるか、ここでどの常識をベースに考えるべきか。それが原発問題の当の論点だと思う。 私にとって、原発は何より第一に科学的な問題だ。 つまり、毒物質と毒原子核の違いを認識しろということだ。 サリンでもVXガスでも、大抵の毒物や危険物は、分子が毒を持っている状態である。つまり毒分子である。毒分子は、電子を引っぺがして組み替えると、毒じゃない普通にそのへんにある物質になる。電子を引っぺがす手段はいろいろあって、頑張れば大抵の毒分子を無毒化できるし、難しくても集中的に研究す

    神話的自傷行為の当事者としての原発問題 - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2011/07/05
    「これを「ちっとも痛くない」と否認すると原発推進派になり「やってるのは自分じゃない」と否認すると反原発派」よく「反原発派はドヤ顔だろ」と言われたが、この事態を防げなかったこと悔いてたな、知る限りの人は
  • 罪を憎んで人を憎まず - アンカテ

    「○○は私たちの国の中に人が住めない場所を作ってしまった」という文の主語に、あなたは何を代入するだろうか? 東京電力?民主党?自民党?原子力業界?日の硬直化した意思決定システム? 私はこういうべきだと思う。 「私たちは私たちの国の中に人が住めない場所を作ってしまった」 今回の事故はあり得ないような大きな天災が引き金になったことは間違いないが、防げないものではなかった。古い原子炉の危険性はあちこちで指摘されていたみたいだし、地震が起きた後の対応も不手際がいくつもあるようだ。 正しい対応を妨げるようなシステムを何重にも私たちの社会は持っている。これからその犯人探しがはじまるだろう。 しかし、その裁きは「平穏であるべき私たちの生活に異物が侵入してきた。これから私たちはその異物を徹底的に排除していく」というような形ではうまくいかないと私は思う。 なぜなら、そのような認識は、「正しくものごとを制御

    罪を憎んで人を憎まず - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2011/05/25
    んかなぁ、一億総懺悔みたいな。ま、歩み寄ろうとしても、相手が頭コチコチで、冷静に淡々と理屈を積み上げても聞いてくれなかった。小出先生の話とか聞くとそう思うんだが。
  • ウィキリークス×スパム×酔っ払い運転 - アンカテ

    塩野七生のヴェネチアものを読むと、外交機密文書をネタにしている話がたくさん出てくる。 当時のヴェネチアは、オスマントルコとバチカンという二大勢力にはさまれながら、経済力と海軍力に加え、緻密な外交戦略で、両者に対抗していた。各国駐在の大使が、それぞれの国の状況をレポートにして国に報告し、国では○人委員会というごく少数のエリートたちが、そのレポートを元に戦略を練りあげ、大使に指示を出す。 どの国にも権力争いはあるので、その対立を煽り、勢力を均衡させるように微妙に介入することによって、大国の動きを鈍らせ、領土の狭さ、人口の少なさを補っていたのだ。その介入は直接的で明解なものではなく、ビリヤードのように、あちらを突くとこちらが動き、それによって、この玉とこの玉の距離が離れる、その間を別の玉に通過させるというような、複雑きわまりない、綱渡りのようなあやうい戦略だった。 当時は、ウィキリークスなん

    ウィキリークス×スパム×酔っ払い運転 - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2010/12/05
    ウィキリークスは情報の確からしさはどう担保するんだろうと思っていたが、今回の件で機密は意外と庶民の想像どおりなもんが多いなと思った。だから、絞り込めるよね、たぶん。
  • あなたと相互依存している大きな「私」 - アンカテ

    H.H. the Dalai Lama: The Ethics of Interdependence この短いインタビューの中で、ダライ・ラマはビックリするようなことを言っている。「今、世の中の倫理が乱れているのは、宗教的伝統から切り離されてしまったからでしょうか?」という質問に対し「それは宗教には関係ない」とキッパリと言っているのだ。 Now, if we extend this logic of dependence further—from the family out to the community and society, to the national and international levels, and even to the economy and environment—then we can see how interconnected we are, how

    あなたと相互依存している大きな「私」 - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2010/09/05
    宗教者がいるありがたさを感じるなぁ。こういう話を読むと。
  • 戸籍とタイムライン - アンカテ

    「消えた高齢者」問題に関して「医療保険や介護保険の利用履歴を調べれば簡単にわかるだろ」という意見をあちこちで目にした。その通りだと思う。ただ、現実には、この手のシステムはそういう柔軟性が無いことが多いので、意外に難しいかもしれない。 コンピュータの事務処理を習う時、最初に、マスターとトランザクションという言葉を覚えさせられる。台帳と伝票だ。戸籍が台帳つまりマスターで、出生届や死亡届がトランザクションになる。 昔のコンピュータは処理が遅かったので、トランザクションをマスターという形に整理し直して、必要な集計を行ない、後の参照の為に準備しておく必要があった。 それと同時に、これは、書類をファイルに綴じて所定のキャビネットに保存して管理する、昔の紙ベースのシステムをシミュレーションしていたのだと思う。 twitterにはマスターがなくて、トランザクション(個々のツィート)がタイムラインにダイレク

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  • 河合隼雄がタクシーに乗ると運転手が身の上話を語り出す - アンカテ

    こころと脳の対話 河合隼雄さんと茂木健一郎さんの対談集であるこのにこんな話が出てきます。 河合: ときどき起きるのは、僕の乗ったタクシーの運転手さんなんかが、むちゃくちゃに身の上話なんか始めるんですよ。 茂木: エーッ!そりゃおもしろい話ですね(笑) 河合: タクシーに乗るでしょう。すると「私は、当は別の仕事をしていたんですよ」とか話しだすんです。それで僕が「へえ〜」とかいうとね、ブワーッと話が続いてきてね。それで、曲がり忘れたりね(笑)。まるっきり違うとこに行ってたりするんです。そこでメーターを倒して、「ここからタダで行きますから」とかいって(笑)。そのあいだ、もうずっと、身の上話。 茂木: 河合先生ってわかってのことですか。 河合: いやいや、全然知らんのですよ。 茂木: わからないで、なぜか身の上話をするんですか。 河合: うん、しゃべりたくなってくる。だからこのごろタクシーに乗

    河合隼雄がタクシーに乗ると運転手が身の上話を語り出す - アンカテ
    kaerudayo
    kaerudayo 2010/04/20
    「自分で気がつかないところで、ものすごい苦労してる」 この感覚わかるなぁ。逆に疲れずに会話できる相手がいるってのがすごく心の健康には大切な気がする。
  • まだ見ぬプラットフォームに対するガバナンス - アンカテ

    私がテレビを見なくなった理由のひとつは、CMが面白くなくなったからだ。 逆に言えば、テレビを見てしまうのは、なんとなく流しっぱなしにしている所に飛びこんでくるCMの中に、すごく印象的なものがあったからだ。そういう素晴しいCMがあるから、番組が終わってもテレビをつけっぱなしにしていて、つけっぱなしにしているから、そのまま次の番組を見てしまう。 テレビが、全体として一般消費者の時間を獲得する上で、CMの果たした役割は番組よりずっと大きかったと思う。 iPhoneのアプリの中でCMを見せる iAd という仕組みは、そういう「見て面白いコマーシャル」を復活させるのではないかと思う。 iPhone OS4 のイベントの中で、トイストーリーのCMとして、それがデモされている(下記動画の6:10頃から) アプリ内のバナーをクリックするとHTML5で書かれたメニューが出る(6:40) 音声つきキャラクター

    まだ見ぬプラットフォームに対するガバナンス - アンカテ