その10:坂本龍一ワールド・ツアー - part3 無事国内ツアーを終えた一行は、香港・ヨーロッパの旅へと飛んだ。 日本からずっと一緒にやってきた坂本龍一バンドのメンバーは、イギリス人のバイオリニスト エバートン・ネルソン、オランダ系ニューヨーカーのベーシスト クリス・ミン・ドーキー、NY生まれのボーカリスト ヴィヴィアン・セサム、ブラジル系ニューヨーカーのパーカッショニスト バルティーニョ・アナスターショ、そして日本人DJ&キーボーディストの森俊彦(ajapai)、と僕。共通語は英語と音楽。 かつてトッド・ラングレンのスタジオでレコーディングしたときは、2度とも常に通訳が帯同していたので、ほとんど英語は話さなかったし、話せなかった。坂本さんのツアーも国内にいる間は、あまり英語の輪には参加できなかったのだが、国内ツアーの後は通訳の同行はなく、メンバーと英語で話さなければいけない時間が圧倒的