紀元前650~600年頃のコリント式兜(かぶと)。頭頂部は丸く、両目の部分にスリットがあり、独特な鼻当てがある。古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは、この兜を、名高いホプリテス(古代ギリシャの歩兵)の特徴的な装備と述べている。(PHOTOGRAPH BY METROPOLITAN MUSEUM OF ART, ROGERS FUND) 古代ギリシャ都市国家の歩兵、アジアを征服した弓騎兵、米国の独立を勝ち取るために立ち上がった民兵。いつの時代も、故郷や母国、国王、皇帝を守る戦いに兵士たちが招集された。彼らは、その時代特有の戦闘や技術にふさわしい訓練を積み、装備を用意した。その活躍で歴史に名を残した5つの部隊と彼らがもたらした影響を振り返ってみよう。 古代ギリシャのホプリテス 古代ギリシャにおける兵士の多くは、「ホプリテス」と呼ばれる重装歩兵だった。ホプリテスという名は、彼らが使用した木製の盾「ホ