中山智香子さんから書評が掲載されている『図書新聞』(6月13日)を送っていただいた。ありがとうございます。いま見たらブログも始めたんですねhttp://www.tufs.ac.jp/blog/ts/p/virtualloungeCN/。この陰鬱な経済学ならぬブログ界へようこそ!(笑)。 中山さんの書評は、G.アリギの『長い20世紀』についてのもので、巻頭頁から次頁までになる長編書評である。事実上、アリギの本を紹介しつつも、中山さんのいままでのシュムペーター研究の視座とからめて書かれている(と思う)。アリギの本は頂戴してて、僕には珍しくこの分野の本として通読したものである。ひとつにはテーマが、いま書いている福田徳三論の最終部分に親和的なせいもある。「資本主義は生き延びるか?」という問いは、わりと20年代後半からドイツや日本の経済学の中でよくあるテーマだった。それが今日まで危機的な事件(だいた