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矢吹晋に関するkaikajiのブックマーク (2)

  • DIRECTOR'S WATCHING No.62:王力雄著『私の西域、君の東トルキスタン』を読む

    Ⅰ.王力雄という行動する作家 友人の劉燕子さんが王力雄著『私の西域、君の東トルキスタン』(集広舎、2011年1月)を送ってくれたので、さっそく読んでみた。王力雄の名は、『殺劫—チベットの文化大革命』の著者ツェリン・オーセルの夫として、名前だけは記憶にあったが、どんな人物かまるでイメージがつかめなかった。書棚にはかつて『黄禍』(香港、明鏡出版社)があったが、目次さえ見なかった。今回の新書では、劉燕子が「監修・解説」のなかで詳しく紹介しているが、それに頼る前に、まずは自力更生、ネットで調べて見よう。 劉暁波の書いたものを調べる過程でなじみになった「独立中文筆会」のホームページ注1によると、王力雄の略歴は、次のように紹介されている。 肩書は「中国独立筆会特別推薦作家」である。祖籍は山東省黄県、漢族である。1953年5月2日、吉林省長春市に生まれた。父親は国営企業・長春第一汽車廠の幹部であり、文革

  • DIRECTOR'S WATCHING No.40:チベット騒乱――ダライ・ラマの柔軟路線と胡錦濤の英断

    ダライ・ラマ14 世がインドに亡命する契機となったチベット騒乱事件(1959 年)から49 年目の3 月10 日、約300 人のラマ僧がラサ市内でデモ行進の最中、警備当局に大量逮捕された。それをきっかけに事態は騒乱に発展、騒乱は中国・甘粛省、四川省などにも広がった。 中国の温家宝首相は3 月18 日の記者会見で「ダライ集団の策謀」と非難したが、ことはそう単純ではない。 テロを容認する青年会議派の存在など、亡命政府側の内部事情は複雑だ。チベット自治区党委書記の経験もある胡錦濤(国家主席)がトップの座にあり、高齢のダライ・ラマが柔軟路線を表明している今こそ、チベット問題解決の機会にすべきではないか。同問題の解決は、大国中国が世界に好意をもって迎えられるか否かの試金石である。 3 月10 日はチベット人にとって「抗暴記念日」である。ダライ・ラマがインドに逃れ、亡命政府を組織する契機となった195

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