百貨店やショッピングモールなどの「初売り」–多くの日本人が楽しみにしている正月恒例イベントのひとつだ。普段は高額で手の届かない商品が詰まった福袋が破格の値段で販売され、買い求める客でごった返す小売店フロアの模様がテレビなどでも報じられている。 筆者は元日、ある“話題の”ショッピングモールの初売りに行くため、始発の東海道新幹線に乗った。滋賀県・米原駅からさらに車で1時間ほど琵琶湖沿いの道路を走った先に、目的地である「ピエリ守山」はあった。 すでに一部メディアやインターネット上で話題になっているように、ピエリ守山は2008年、200店舗が入る華々しいショッピングモールとして営業を開始したものの、周辺にイオンモールや三井アウトレットパークなどの競合施設が増えるのに従い、相次いでテナントも撤退。いつの間にか残されたのはペットショップとカフェ、JTBの旅行代理店、宝くじ売り場という4店舗のみで、13
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