業績低迷に苦しむゲーム業界の雄、任天堂が今後の収益を左右する局面に突入している。 1月31日に発表された2016年4〜12月期決算は、売上高が前年同期比26%減の3111億円、営業利益は同38%減の263億円と減収減益だった。昨年に発売した『ポケットモンスター サン・ムーン』が牽引して携帯ゲーム機関連は伸びたが、据え置き型ゲーム機「Wii U」の販売減少が響いた。 また、好採算のゲームソフトのダウンロード販売比率の低下や期末にかけ広告費を積み増すことを加味し、通期の営業益予想を300億円から200億円へ下方修正した。 スマホは人気タイトルを次々に投入 ただし、重要なのは足元の業績ではなく今後の動向だ。2月から3月末にかけて、任天堂の将来を左右する製品が続々と投入される。 大きな柱の一つがスマホ向けゲームだ。2月2日にシミュレーションRPG『ファイアーエムブレム ヒーローズ』を配信。昨年12