テレビゲームが「歴史」として語られる時代が来た。 2013年は「ファミコン生誕30周年」に沸いた年だった。いまだにゲーム機一般を表現するのに「ファミコン」という言葉を使う人がいるほど、その存在とネーミングは人々の記憶に深く刻み込まれている。 今年2015年、そのファミコンの後継機「スーパーファミコン」が25周年を迎える。発売当時、私はまだ小学生だったが、その洗練されたグラフィックとオーディオに覚えた衝撃を、今でも憶えている。 多くの人にとって、ゲームの歴史と言えば「ファミコンの歴史」であり、ファミコン後に発売されたゲーム機の歴史である。 それゆえ、ファミコン以前から「テレビゲーム」が存在したことを知らない人も多い。 2014年、米国ニューメキシコ州、アラモゴードという片田舎が突如、「ゲームの歴史」に沸いた。 ドキュメンタリー映画制作のために行なった発掘の結果、30年以上前に生産されたゲーム