総務省が16日発表した家計調査(2009年平均速報)によると、1世帯あたりの消費支出(単身世帯を含む)は09年の月平均で25万3720円だった。物価変動の影響を除く実質で前年比1.4%減、より実感に近い名目で2.9%減で、ともに2年連続減少となった。 サラリーマンら勤労者世帯の実収入は、ボーナス減もあり実質で前年比3.1%減、名目で4.6%減で、ともに比較可能な01年以降で最悪の減少率。収入減で外食や衣料品、交際費やこづかいの減少が目立つ。 食品でも節約ぶりがみえる。2人以上の世帯でみると、比較的安価な「もやし」への実質支出金額は、07年7〜9月期から10四半期連続で増加。景気が後退し始めた時期と同時に支出が増え、09年は4四半期ともに前年同期比10%超の伸びだ。 一方、エコポイントの効果などもあってか、2人以上の世帯でみると、薄型テレビへの実質支出金額は前年比86.3%増、冷蔵庫は