本当に何にも手につかない。 仕事の能率もものすごく落ちた。 周りの人には「大丈夫か?」「何かあったのか?」と心配されている。 今まで仕事が速いと言われていた自分が別人のようだ。 好きだった子の事ばかり考えている。 ご飯食べるときも寝るときもトイレの中でもあの子が頭の中にいる。 付き合えたときのことを考えて、 毎日脳内会話をしていた。 けれど、本物のあの子には振られてしまったのだ。 絵が趣味だから、あの子の横顔ばかり描いている。 ピクシブにはあの子をモデルにした絵をたくさんアップした。 けれど、あの子を手に入れる事はもうないのだ。 付き合えたらあの子に食べさせたいと思っていた料理があった。 柄にも無く甘いものを作って、家に来たら振舞おうとも思っていた。 甘いもの好きなあの子なら喜んでくれるだろうと。 けれど、そんな事ももうない。 いつもあの子の事を考えて、髪型や服をちゃんとしていた。 あの子