不当な拘束だとして謝罪と賠償を求める中国に対し、拒絶する日本政府。沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の緊張が収まらない中、自治体や民間人による草の根交流も停滞している。 修学旅行や観光イベントの中止を決めた関係者からは、「船長が釈放されても何も変わらない」と落胆の声が漏れた。 ◆北京、上海など断念◆ 群馬県桐生市の県立桐生西高校は、26日からの中国・北京方面への旅行を中止した。県教委によると、同校の2年生と教員約160人が3泊4日の旅で、天安門広場や万里の長城などを見学し、地元の生徒たちとも交流する予定だったが、中国側が「生徒らの交流は難しい」と伝えてきたため、中止を決めたという。 茨城県ひたちなか市の県立那珂湊高校は、12月上旬の2年生約200人による上海訪問をやめ、行き先の変更を決めた。同校は「反日運動の可能性などを考慮し、安全に旅行ができるように中国訪問を断念した」としている。 ◆キ