現在TEAM自由が丘がサポートしている西郷里奈。プロになったばかりの選手にとっては世界へ挑戦するための大きなエネルギーとなっている。写真:Jet田中 「地元から、世界へ」。そのようなスローガンを掲げ、若手テニス選手の支援を続けてきたプロジェクトがある。町のテニスクラブが、プロ転向を決意した所属選手をサポートすべく、志に賛同してくれた有志たちと共に立ち上げたファンド――それが“TEAM自由が丘”だ。 「現在サポートしている西郷里奈選手が6人目なので、発足したのは2005年になりますね」 発起人の栗山雅則氏が、その時を振り返る。15年前――栗山が代表を務める自由が丘インターナショナルテニスカレッジ(以下JITC)所属の田中真梨が、インターハイで2連覇……それも2年目には単複と団体戦も制する、3冠を達成した。その実績を引っさげ、田中は「プロに挑戦したい」との意志を固めるが、当時はどの企業もスポー