うーん、若い…。オバマ政権で2009年3月から約2年半、米国初の連邦CIO(情報統括官)を務めたヴィヴェク・クンドラ氏を取材した際の第一印象は、好青年そのものの風貌だった。 1974年生まれの同氏は、連邦CIOに就任したときはまだ30代半ば。日本でもネット系企業では30代のCIOに出会うことがあるが、官公庁や大企業ならまだ係長やリーダーといった年次だろう。それが米国政府のCIOである。 もちろん、事前にプロフィールは把握していたが、それでも取材場所ににこやかに現れた本人を目の前にして、その職責と風貌のギャップに驚きを隠せなかった(インタビューの詳細は日経BPガバメントテクノロジー 2012年春号[日経コンピュータ 3月29日号にとじ込み]に掲載)。 日本でも政府CIOが必要とされながら、もうじき2年 日本政府は今、「政府CIO(情報化統括責任者)制度」の創設に向け、ようやく具体的に動き始め