映画全盛時代ほどではないにしろ、いまも全国には数多くの映画館が存在している。そして、「ガルパン」をはじめとする爆音上映などによって、「○○は迫力満点だった、●●は聴き心地の良い音だった」「■■は展示物が面白かった」など、同じ作品をいくつかの映画館で見比べることによって、それぞれの良さを知るという楽しみ方も、映画好きの間で生まれつつある。 そこで、ふと疑問に思うのが「“いい映画館”とは、どういった映画館なのだろうか」ということだ。映画館なのだから、「映像と音がいい」のは必須事項だろうが、それ以外にも、重要なポイントがあるかもしれない。 そこで、いい映画館とはどのようなものなのかを知るべく、音響監督として数多くの作品を手がけ続け、自身も大の映画好き&映画館好きである岩浪美和氏と、映写技師の月夜野氏から、いい映画館を見分けるポイントをインタビューさせていただいた。月夜野氏は、ユニークさが大いに話