塩おにぎりが好き 加齢とともに嗜好が変わるのは、その年齢にならないと分からないものです。若い頃は脂っこいものや濃い味付けのものが好きだった私も、揚げ物を食べた翌朝に、胸やけで目を覚ますようになってからは、あっさりとしたものを好むようになりました。 一方で、昔から変わらず好きなのはお米です。朝、少し長めの散歩から帰宅すると、炊き立てのご飯を塩おにぎりにして、漬物を摘まみながら食べるのが私の朝食です。シンプルな食事ですが、これが自分に一番合っているのだと思います。 ふと思い出したのが、大学生の頃のことです。家庭教師をしていた中学生がめでたく志望校に合格した時、そこのご家族に食事に誘われました。学生同士では、まず行かないようなレストランでの食事を終え、家路に着いた私は、途中のコンビニでおにぎりと缶ビールを買いました。レストランでは、親御さんを前に緊張していたのと、普段食べなれないものばかりだった