京都アニメーションの人気アニメ「響け!ユーフォニアム」のモデルになった京都府立東宇治高校(宇治市)の吹奏楽部が6日、京アニへの思いを込めて府大会のコンクールで演奏し、金賞に輝いた。アニメは北宇治高校(架空)の吹奏楽部員が全国大会を目指すストーリー。京アニの監督らが度々、東宇治高校にロケに訪れていた。 ロケは2014年夏。宇治市に本社がある京アニの石原立也監督とスタッフ数人が数回、練習を見学して撮影し、コンクールにも同行して取材した。吹奏楽部顧問の近藤和郎教諭(42)は「楽器のパーツの大きさ一つひとつを測り、演奏する時の指の動きをジーッと見て撮影を続けていた。そこまで細かく取材するのかと驚いた」と振り返る。 アニメでは、音楽室の貼り紙やごみ箱まで、細部を忠実に再現していた。今回の放火事件は、部員たちにショックを与えた。近藤教諭は事件翌日、「自分たちが今できることを精いっぱいしよう」と呼びかけ