吉田茂を演じる俳優の渡辺謙氏(NHKドラマ「負けて、勝つ〜戦後を創った男・吉田茂」ホームページより。クリックするとリンク) 新しい考え「戦争のために国は存在する」 アゴラ読書塾「戦争する人間」を受講した。 講師のアゴラ研究所所長、池田信夫氏からテルアビブ大学の歴史学者アザー・ガットの「文明と戦争」など、世界の読書界で話題になっている最近の注目本を紹介していただいた。そして、とても知的な刺激を受けた。社会科学が戦争を軸に見直されているという最新の動向を知ることができたためだ。 私なりに、この読書塾のまとめをしよう。新しい知見では次のような興味深い話がある。 「戦争のために国が存在する」。これが普通の国であるとしたら、憲法に規定された日本の「戦争放棄」という国の姿はとても異常だ。 吉田茂は「戦争しない国」の異常さを自覚していた 中国での反日暴動や中国、韓国の領土問題の外交攻勢によっ