関西広域連合は、関西電力管内の今夏の電力需給について、大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)を再稼働せず、節電実績が昨年並みにとどまった場合、11日間は計画停電になったとする検証結果をまとめた。今年の節電実績では再稼働なしでも計画停電は必要なかった。広域連合は30日に首長会合を開き、検証結果を基に再稼働の必要性について見解をまとめる。 検証は、植田和弘京都大教授(環境経済学)ら3人の専門家と、関電管内の2府3県4政令市のエネルギー政策担当者が参加するプロジェクトチームで実施。7月2日~9月7日の節電要請期間について、揚水発電や他の電力会社からの融通なども考慮に入れ、大飯原発を再稼働しなかった場合の需給状況を試算した。 再稼働がなく、昨年並みの節電実績にとどまった場合、広域連合が住民にエアコン停止など緊急節電を呼びかける目安としていた電力使用率97%を超える日は28日に上り、うち11日