サンマ棒受け網船の切り上げが一斉に始まった。気仙沼港には6日から7日にかけて、最後の漁を終えた船が10隻以上入港し、集魚灯の取り外しや係留を始めた。11月には気仙沼のはるか沖を群れが南下したものの、しけの影響で満足に操業できないまま終わりを迎えた。 6日の水揚げを最後に切り上げた第81豊清丸(199㌧)=富山県=によると、最後の漁場は金華山南東約250㌔付近。船で15時間ほどの距離だが、しけで3~4日に1回しか操業できない状況が続いていたといい、中舘捷夫漁労長(82)は「なかなか操業できない上、魚も取れなくなったことから切り上げを決めた」と話した。 中舘漁労長によると、この漁場では一時40隻以上が操業したが、宮城県の3隻と、福島県の6隻が残るだけになったという。 気仙沼港では、しけが収まるタイミングを見計らって先週末に出港した船が、最後の漁を終えて次々と帰港。魚市場への水揚げを済ませると、